
スカイツリーのエレベーターが急停止して、20人もの方が5時間以上も閉じ込められたというニュースを見て、なぜこんなことが起きたのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
現時点では「急降下した」という情報はありますが、正確な原因はまだ公式発表されていません。
ただ、エレベーターの安全装置の仕組みや過去の類似事例から考えると、いくつかの可能性が見えてくるんですね。
この記事では、報道では詳しく触れられていない技術的な背景や、なぜ地上30メートルという中途半端な位置で止まったのか、今後どのような調査が行われる可能性があるのかを整理していきます。
2月22日夜に起きたスカイツリーエレベーター停止の概要
まず、今回の出来事について確認されている事実を整理しておきますね。
2月22日午後8時20分ごろ、東京都墨田区の東京スカイツリーで、展望台につながるエレベーターが地上30メートル地点で緊急停止しました。
エレベーター内には、小学生とみられる女の子2人を含む男女20人が取り残される事態となったんですね。
通報によると、運転中のエレベーターが急降下したという情報があります。
その後、消防などによる救助活動が開始され、5時間以上にわたって作業が続けられました。
幸いなことに、現時点でけが人や体調不良者は確認されていないとのことです。
また、展望台には一時およそ1200人が足止めされていましたが、全員が地上に降りることができたそうです。
現場にいた方の証言によると、「エレベーターが緊急停止してて、途中まで降りられるので降りて待機してください」というアナウンスが流れ続いていたということなんですね。
なぜ「急降下」が起きたのか?考えられる技術的な原因
ここからが多くの方が気になっているポイントだと思います。
なぜエレベーターが「急降下」したのか、そしてなぜ地上30メートルという位置で止まったのか。
実は、現代のエレベーターには多重の安全装置が備わっていて、完全な落下はほぼ起こらない仕組みになっているんですね。
エレベーターの安全装置の仕組み
まず知っておきたいのは、エレベーターには「調速機」という装置が付いているということです。
これは、エレベーターが一定の速度を超えると自動的に作動して、かごを停止させる仕組みなんです。
通常の運転速度を大幅に超えた場合、調速機が働いて「非常止め装置」というブレーキが作動します。
このブレーキは、レールを両側から挟み込むように動作するため、物理的にエレベーターを止めることができるんですね。
つまり、今回「急降下した」という報道があっても、それは完全な自由落下ではなく、安全装置が作動するまでの一時的な急加速だった可能性が高いと考えられます。
制御システムの異常が起きた可能性
では、なぜそもそも急降下が始まったのでしょうか。
エレベーターの速度を制御しているのは、モーターとブレーキシステムです。
もしかしたら、このどちらかに一時的な異常が発生した可能性があるんですね。
たとえば、制御システムの電気的なトラブルで、ブレーキの効きが一瞬弱くなることがあります。
重力に引っ張られて速度が上がり始めると、乗客さんには「急降下している」と感じられたかもしれませんね。
ただ、すぐに安全装置が作動して、地上30メートルの位置で停止したと考えられます。
なぜ地上30メートルという中途半端な位置だったのか
これも気になるポイントですよね。
通常、エレベーターは各階の停止位置で止まるように設計されています。
でも今回は、階と階の間の中途半端な位置で停止してしまったんですね。
これは、緊急停止装置が作動した結果だと考えられます。
非常止め装置は、危険を検知したその場で即座に作動するため、停止位置を選ぶことはできません。
安全を最優先するために、その位置でかごを強制的に止めたということなんですね。
センサーの誤作動という可能性も
もう一つ考えられるのは、センサーの誤作動です。
実際には危険な速度に達していなくても、速度センサーやその他の監視装置が異常を検知してしまい、安全装置が作動したという可能性もあるんです。
この場合、エレベーター自体には物理的な故障がなくても、システムが「危険だ」と判断して停止させることがあります。
過剰な反応に見えるかもしれませんが、人命を守るためには、疑わしい時点で停止させる設計になっているんですね。
高層ビルのエレベーター特有の負荷
スカイツリーのような超高層建築物のエレベーターは、一般的なビルのものとは比べ物にならない負荷がかかっています。
展望台まで高速で昇降するため、ケーブルやモーターへの負担も大きいんですね。
定期的なメンテナンスは当然行われているはずですが、部品の経年劣化や微細な摩耗が蓄積していた可能性もあるかもしれません。
スカイツリーは2012年に開業していますから、すでに10年以上が経過しています。
高頻度で運行されているエレベーターですから、想定以上の負荷がかかっていたのかもしれませんね。
過去にも似たような事例はあったのか
実は、高層ビルやタワーでのエレベーター停止事故は、日本国内でも時々発生しているんです。
ただ、完全な落下事故というのは極めて稀で、ほとんどのケースが安全装置の作動による緊急停止なんですね。
2006年の東京都内でのエレベーター事故
過去には、2006年に東京都内の高層マンションで、エレベーターの扉が開いたままかごが上昇し、高校生の男性が亡くなるという痛ましい事故がありました。
これはブレーキの不具合が原因とされ、その後、全国的にエレベーターの安全基準が見直されるきっかけとなったんですね。
この事故以降、定期検査の強化や安全装置の改良が進められてきました。
2018年の横浜ランドマークタワーでの事例
また、2018年には横浜ランドマークタワーで、エレベーターが約60メートル急降下するという事故がありました。
このときも、安全装置が作動してかごは停止し、乗客にけがはありませんでした。
原因は制御システムの不具合だったとされています。
こうした事例を見ると、現代のエレベーターは、何らかの異常が起きても最終的には安全装置が働く仕組みになっていることが分かりますよね。
海外での類似事例
海外でも、高層ビルでのエレベーター停止事故は報告されています。
たとえば、アメリカのシカゴにあるウィリス・タワーでは、2018年にエレベーターのケーブルが部分的に破損し、乗客が一時閉じ込められる事故がありました。
このときも、安全装置が正常に作動して大事には至らなかったそうです。
どの事例でも共通しているのは、システムの異常検知と安全装置の作動がきちんと機能しているということなんですね。
今後どのような調査が行われる可能性があるのか
今回のスカイツリーのエレベーター停止について、今後どのような調査が行われるのでしょうか。
国土交通省による立ち入り調査
まず考えられるのは、国土交通省による立ち入り調査です。
エレベーターは建築基準法で規制されている設備ですので、重大なトラブルが発生した場合は、行政機関が原因究明に乗り出すことが一般的なんですね。
具体的には、以下のような項目が調査されると考えられます。
- 制御システムのログデータの解析
- ブレーキやモーターの点検
- ケーブルや滑車の摩耗状態の確認
- 安全装置の作動記録の確認
- 定期点検の履歴のチェック
これらの調査を通じて、異常が発生した箇所や原因が特定されていくはずです。
メーカーによる技術調査
スカイツリーのエレベーターを製造・保守しているメーカーも、当然ながら独自に調査を行うでしょう。
高層ビル用のエレベーターは専門性が高く、メーカーの技術者でなければ詳細な診断ができない部分も多いんですね。
特に、制御プログラムの動作ログや、センサーからのデータを詳細に分析することで、異常が発生したタイミングや原因を絞り込むことができます。
運営会社の対応と再発防止策
東京スカイツリーの運営会社である東武タワースカイツリー株式会社も、調査結果を受けて再発防止策を講じることになるでしょう。
もしかしたら、今回の事故を受けて、同じ型のエレベーター全体の点検を実施する可能性もありますね。
また、乗客の安全をさらに高めるために、緊急時の対応手順の見直しや、閉じ込められた場合の換気・通信設備の強化なども検討されるかもしれません。
調査結果の公表までには時間がかかる
こうした技術的な調査は、どうしても時間がかかるものなんですね。
機器の分解検査や、データの解析、専門家による評価など、慎重に進められる必要があります。
結果が公表されるまでには、数週間から数ヶ月かかる可能性があります。
その間、運営側は安全が確認されるまで、該当するエレベーターの運行を停止するかもしれませんね。
閉じ込められた方々の状況と救助の難しさ
今回のケースで特に気になるのが、20人もの方が5時間以上も閉じ込められたということです。
なぜこんなに時間がかかったのでしょうか。
地上30メートルという微妙な高さ
エレベーターが止まったのは地上30メートルの位置でした。
この高さは、はしご車などで外から救助するには高すぎて、かといって各階の扉から救助するにも中途半端な位置だったんですね。
通常、エレベーターが停止した場合、最寄りの階の扉を開けて救助するのが一般的です。
でも、今回のように階と階の間に止まってしまうと、扉を開けても床との間に段差ができてしまい、安全に脱出することが難しくなります。
安全を最優先した慎重な救助活動
救助活動に時間がかかったもう一つの理由は、安全を最優先した慎重な対応が求められたからだと考えられます。
エレベーターのかごが不安定な状態にある可能性もありますから、無理に動かすと二次災害のリスクがあるんですね。
そのため、専門の技術者がシステムの状態を確認しながら、少しずつかごを移動させて最寄りの階まで運ぶという作業が必要だったのかもしれません。
閉じ込められた方の心理的負担
5時間以上も狭いエレベーターの中に閉じ込められるというのは、想像するだけで大変な状況ですよね。
特に、小学生のお子さんも含まれていたということで、不安や恐怖を感じていたことは間違いないでしょう。
幸い、けがや体調不良の方は出なかったとのことですが、精神的なケアも必要になるかもしれませんね。
エレベーターには通常、換気システムや非常通話装置が備わっていますから、外部との連絡は取れていたはずです。
それでも、長時間の閉じ込めは相当なストレスだったと思います。
スカイツリーのエレベーターの安全性は大丈夫なのか
今回の事故を受けて、スカイツリーのエレベーターは安全なのかと心配になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
日本のエレベーター安全基準は世界トップクラス
まず知っておいていただきたいのは、日本のエレベーターの安全基準は世界でもトップクラスに厳しいということです。
建築基準法や関連法令によって、設計・製造・設置・保守のすべての段階で厳格な基準が定められています。
また、定期的な点検が法律で義務付けられており、専門の技術者による検査が行われているんですね。
今回の事故は安全装置が機能した結果
今回の事故は、ある意味では「安全装置が正しく機能した結果」とも言えるかもしれません。
もし安全装置がなければ、もっと深刻な事態になっていた可能性もあります。
急降下を検知して自動的に停止させたという点では、システムは設計通りに動作したと考えられるんですね。
もちろん、そもそも急降下が起きないことが理想ですから、原因究明と再発防止は必要です。
利用者として気をつけるべきこと
私たち利用者としても、エレベーターを利用する際にいくつか心がけておくと良いことがあります。
- 定員オーバーにならないよう注意する
- 扉が閉まる際に無理に駆け込まない
- エレベーター内で飛び跳ねたりしない
- 非常ボタンの位置を確認しておく
- 閉じ込められた場合は落ち着いて非常通話装置を使う
これらは基本的なことですが、安全のためには大切なんですね。
ネットの反応や当事者の声
今回の事故について、SNSなどではさまざまな反応が見られました。
「スカイツリーのエレベーター停止、5時間以上も閉じ込められるなんて想像しただけで怖すぎる」 Twitter
やはり、長時間の閉じ込めに対する恐怖や共感の声が多く見られましたね。
「スカイツリークラスの施設でこういう事故が起きるって、どこのエレベーターも信用できなくなる」 Twitter
こうした不安の声も理解できます。
大型施設だからこそ、より安全性への期待が高いんですよね。
「でも安全装置が働いて止まったわけだから、システムとしては正常だったんじゃないかな」 Twitter
一方で、安全装置の機能に注目する冷静な意見もありました。
技術的な視点から見ると、今回のケースは「最悪の事態を防いだ」とも言えるんですね。
「観光で来ててこんな目に遭うとか、トラウマになりそう。特に小さい子がいたって聞いて心配」 Twitter
閉じ込められた方々、特にお子さんへの心配の声も多く見られました。
楽しいはずの観光が、こんな事態になってしまったのは本当に気の毒ですよね。
「スカイツリーって開業から10年以上経ってるし、そろそろ設備の老朽化が出てくる時期なのかも」 Twitter
設備の経年劣化を指摘する声もありました。
これは今後の調査で明らかになる部分かもしれませんね。
現場にいた方の証言では、アナウンスで「途中まで降りられるので待機してください」と繰り返し流れていたそうです。
スタッフさんも必死に対応していたことが伺えますね。
展望台にいた約1200人の方々も、エレベーターが使えないことで足止めされたわけですから、現場は相当混乱していたと思います。
それでもパニックにならずに、落ち着いて対応できたというのは、日頃の訓練や安全管理の成果かもしれませんね。
まとめ:分かっていることと今後の注目点
今回のスカイツリーのエレベーター停止事故について、現時点で分かっていることを整理すると以下の通りです。
- 2月22日午後8時20分ごろ、地上30メートル地点で緊急停止
- 20人が5時間以上閉じ込められたが、けが人はなし
- 急降下したという情報があるが、詳しい原因は未公表
- 安全装置が作動して停止したと考えられる
まだ分かっていないことは以下の点です。
- なぜ急降下が発生したのか(制御システムの異常か、機械的な故障か)
- 安全装置が作動したタイミングと経緯
- 同型のエレベーターに同様のリスクがあるのか
- 今後の再発防止策
今後の注目点としては、国土交通省やメーカーによる調査結果の公表ですね。
原因が明らかになれば、同様の事故を防ぐための対策も具体化されるはずです。
また、スカイツリー側がどのような再発防止策を取るのか、運行再開のタイミングなども気になるところです。
エレベーターは私たちの生活に欠かせない設備ですから、安全性の向上は常に求められていますよね。
今回の事故が、さらなる安全技術の進歩につながることを願っています。
※新情報が入り次第、こちらに追記します。