
お笑い芸人のやす子さんが予備自衛官の訓練でテレビ番組を欠席したニュースを見て、「なぜ忙しい芸能活動をしながら訓練を続けられるのか」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。
実は即応予備自衛官には年間30日という明確な訓練義務があり、招集されれば原則として応じる必要があります。
この記事では、ニュースではあまり詳しく触れられていない即応予備自衛官制度の仕組みと、やす子さんがこの訓練を続ける背景について整理します。
何が起きたのか:ヒルナンデス欠席の経緯
2026年3月8日、お笑いタレントのやす子さん(本名:安井かのん、27歳)が自身のX(旧Twitter)で、翌日3月9日放送の日本テレビ系「ヒルナンデス!」を欠席すると発表しました。
理由は即応予備自衛官としての「招集訓練」に参加するためです。
投稿には迷彩服姿の写真が添付されており、本名である「安井」の名札も確認できました。
やす子さんは「3月9日月曜日のヒルナンデスは予備自衛官の招集訓練に参加中ナンデスのためお休み(許可を得て投稿)」とコメントしています。
なお、VTR収録分は通常通り放送されるとのことです。
やす子さんは元陸上自衛隊員で、2017年に入隊し京都の大久保駐屯地でブルドーザーオペレーターとして勤務していました。
約1年半で退官した後、お笑い芸人として活動を始めましたが、2023年にテレビ番組で「2024年4月から即応予備自衛官として復帰し、月1回の訓練を行う」と公表していました。
現在は茨城県の霞ヶ浦駐屯地に所属しているとされています。
即応予備自衛官とは何か:制度の基本
即応予備自衛官は非常勤の国家公務員という立場です。
普段は民間で仕事をしながら、有事や災害時には自衛隊員として召集される仕組みになっています。
防衛省の規定によると、即応予備自衛官には年間30日の訓練義務が課せられています。
これは月1回程度の訓練に加えて、年に数回まとまった日数の「招集訓練」が含まれます。
招集訓練は通常の予備自衛官訓練とは異なり、より実践的な内容が行われ、有事対応能力を維持することが目的です。
今回やす子さんが参加したのも、この招集訓練にあたると考えられます。
招集訓練は拒否できるのか
即応予備自衛官として契約している以上、招集訓練への参加は基本的に義務です。
正当な理由なく訓練を欠席すれば、契約違反となる可能性があります。
つまり、芸能活動がどれほど多忙でも、招集されれば訓練を優先する必要があるということです。
これは一般企業に勤める即応予備自衛官も同じで、企業側も訓練参加を認める義務があります。
なぜやす子は訓練を続けているのか
ニュースでは「訓練に参加している」という事実は報じられていますが、なぜやす子さんが芸人として売れている今も訓練を続けているのか、その背景については詳しく触れられていません。
これには制度上の義務と本人の意思という2つの側面があると考えられます。
制度上の義務:契約期間中は訓練必須
即応予備自衛官は通常3年間の任期制で、契約更新も可能です。
やす子さんは2024年4月に即応予備自衛官として復帰したと公表しているため、少なくとも2027年3月までは契約期間中と推測されます。
この期間中は年間30日の訓練義務があり、招集訓練を欠席すれば契約違反になる可能性があります。
つまり、「芸能活動が忙しいから訓練を休む」という選択肢は基本的にないということです。
本人の意思:自衛隊への恩義と使命感
制度上の義務だけでなく、やす子さん本人の意思も大きいと考えられます。
過去のインタビューやテレビ番組での発言から、やす子さんは自衛隊に対して強い恩義を感じていることが分かります。
退官後も「いざという時には力になりたい」という思いを持ち続けており、それが即応予備自衛官への復帰につながったとされています。
また、SNSでの反応を見ると「大規模災害時に必要」「自衛隊への恩義を欠かさない」といった好意的な声が多く、やす子さん自身もそうした社会的使命を意識している可能性があります。
芸能活動との両立は可能なのか
年間30日の訓練は、月に換算すると平均2〜3日程度です。
レギュラー番組を持つ芸人にとっては決して少ない日数ではありませんが、事前に訓練スケジュールが分かっていれば調整は可能と考えられます。
実際、今回の「ヒルナンデス」欠席も事前に告知されており、VTR収録分は放送されることから、番組側も訓練参加を理解している様子がうかがえます。
ただし、突発的な招集や長期訓練があった場合、芸能活動にどこまで影響が出るかは不透明です。
今後の活動はどうなるのか
やす子さんの即応予備自衛官としての契約がいつまで続くのか、公式には明らかにされていません。
しかし、現在の契約期間中は引き続き訓練への参加が必要になると考えられます。
契約更新の可能性
即応予備自衛官の契約は3年ごとに更新が可能です。
やす子さんが今後も契約を更新するかどうかは本人の意思次第ですが、芸能活動がさらに多忙になった場合、両立が難しくなる可能性もあります。
一方で、本人が自衛隊への恩義を強く感じている場合、契約を継続する選択をする可能性も十分にあります。
大規模災害や有事の際の対応
即応予備自衛官は、通常訓練以外にも大規模災害や有事の際に招集されることがあります。
その場合、芸能活動を一時的に中断して任務に就く可能性もゼロではありません。
過去の例では、東日本大震災の際に予備自衛官が招集されたケースもあります。
やす子さんも同様の状況になれば、芸能活動よりも自衛隊としての任務を優先することになると考えられます。
ネットの反応:称賛の声が多数
今回のニュースに対するネット上の反応は、おおむね好意的なものが多いようです。
訓練を続けているのは凄い。芸能活動と両立するのは大変だと思う。
Xユーザーの声
自衛隊への恩義を忘れないのは立派。いざという時に頼りになる。
SNSのコメント
一方で、過去にやす子さんには一部で批判的な声もあったことから、今回の訓練継続がイメージ回復につながっているという見方もあります。
過去のイメージを払拭する良い材料になっている。
ネットユーザーの分析
ただし、中には「芸能活動に専念すべき」という意見や「訓練で番組を休むのは視聴者に迷惑」といった否定的な声も一部には見られます。
しかし全体としては、「国のために訓練を続ける姿勢」を評価する声が大多数を占めているようです。
まとめ:分かっていることと今後の注目点
やす子さんが予備自衛官の訓練を続けている理由は、即応予備自衛官としての契約義務と本人の強い使命感の両方があると考えられます。
年間30日の訓練は義務であり、招集されれば芸能活動よりも優先する必要があります。
一方で、契約期間がいつまでなのか、今後も更新するのかといった点は明らかになっていません。
今後、芸能活動がさらに多忙になった場合や、大規模災害などで長期招集があった場合にどう対応するのかが注目されます。
※新情報が入り次第、こちらに追記します。